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2022/01/13 13:56


代表的なシリーズとして人気の「唐草掻き落とし」

深みのあるブラウンに、くすんだピンクが唐草模様を浮き立たせる「唐草掻き落とし」。高江洲陶房(読谷村)の代表的なシリーズです。
※高江洲で、たかえすと読みます。沖縄ではメジャーな苗字ですが、本土ではなかなか読めないですね(^^;)
2色のコントラストが美しく、暗めの色ながらとても存在感があります。マグカップのこの佇まい、イケメンでしょう!職場でこんなカップでコーヒーを飲んでいる方がいたら、素敵だなぁと店主は妄想してしまいます。



「どうやって作るんですか?」
と聞かれることが多いという、こちらのシリーズ。
まず、器を成形後に、マンガン釉という濃茶色になる釉薬を掛けます。ある程度乾いたところで唐草模様を描き、次に周りの化粧土を丁寧に剝がしていくそう(掻き落としと言います)。陶房高江洲のInstagramでは、職人さんの迷いのない手さばきがアップされています。


こんな小さな器に…!お見事です。

このシリーズに色をつけたのが「緑釉 唐草 書き落とし」です。掻き落としまで終えたら、透明釉を掛けて、完全に乾かします。そして緑釉、飴釉、呉須を使用して唐草模様に華やかに仕上げていきます。やちむんらしい、柔らかな色使いです。



窯元の高江洲康次氏は、やちむんの中心地として栄える壺屋に生まれ、同じく陶芸家であった父の高江洲友丈氏に師事。32年前に独立し読谷村に工房を構え、奥様とご一緒に、この2シリーズを工房の代表的なシリーズとして育て来られました。

【高江洲陶房のInstagramより(お孫さんたちと)https://www.instagram.com/raigahanapin/

4、5年前からは娘さんご家族も加わり、さらに新しい柄や形に挑戦されています。

こちらは、新しいシリーズとして仲間入りした「ヤンバル」シリーズ。クリーム色が「朝」で、濃ブラウンが「夜」です。ヤンバルとは、沖縄県本島北部の、山や森林など自然が多く残っている地域のこと。美ら海水族館がある本部町、名護市、沖縄最北端の辺戸岬、国頭村を訪れたことがある方は、道中に見かけた深い森を思い出していただけば。細やかな彫りを巡らせて、やんばるの豊かな森を表現しています。そして、その中にチラっと見えるのが、ヤンバルクイナ、アカショウビン、セマルハゴガメといった生き物たち。職人の遊び心溢れる作品です。ぜひ、探してみてくださいね。

陶房高江洲の器は、細やかで華やかな柄に目を引かれますが、器それぞれの形が整っていて、使いやすく、手に馴染みやすい、熟練の腕が土台となっています。それは、窯元の娘さんで、職人として作陶されている山川知子氏が「毎日使ううつわを作っているので、使い心地のよい器を作れるよう心掛けています」と仰っていた言葉にも表れていると感じました。


ご紹介したシリーズ以外にも、素敵な器がたくさんある陶房高江洲。ぜひ、ご覧ください。
陶房高江洲の器はこちらよりご購入いただけます↓↓





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